融資の申込で必要になる資料は?

民間金融機関と日本政策金融公庫のどちらでも、開業融資の申請で必要になる資料は共通のものが多いです。

物件は、ある日突然に良い情報が飛び込んでくることもあります。

物件の保証金を支払うために、慌てて借入の準備をする方も多かったりします。

いつでも動ける準備をしておくために、どんな資料が必要になるのかを見てみましょう。


【日本政策金融公庫で開業融資を申込する場合】

 ① 借入申込書

※ 日本政策金融公庫のサイトからダウンロードできます。

日本政策金融公庫への借入をするための申込用紙です。この申込書には、決められた個人情報を記載するだけです。

 ② 創業計画書

※ 日本政策金融公庫のサイトからダウンロードできます。

いわゆる事業計画書になります。この創業計画書はA4サイズ1枚だけですので、自分で追加の計画書を作成した方が説得力は高くなります。

③ 源泉徴収票

以前に勤務していたお店から受け取った給与の源泉徴収票です。万一、無くしてしまった場合は、勤務していたお店に再発行をお願いしましょう。

面貸し等、自分で確定申告している方は確定申告書の控えを提出します。

 ④ 自己資金として準備している自分名義の通帳

自己資金がどんな経緯で準備してきたのか分るように、給与が入金されて生活費の出入りの分る通帳を準備する必要があります。

最終の残高が分るページだけではなく、直近の半年分くらいのコピーの準備をしておきましょう。面談の際には、コピーではなく通帳の原本を準備しましょう。

 ⑤ 美容室の内装工事の建築見積書

内装などの工事を依頼した業者さんに発行してもらう建築工事の見積書になります。

建築の見積書だけではなく、どんなレイアウトにするのかなどの図面も一緒に準備しましょう。

 ⑥ 美容機材の見積書

シャンプー台などの美容機材の見積書です。美容ディーラーに依頼するか、ご自身で中古の美容機材の会社などから見積書を取得しましょう。

注意が必要なのは、シャンプー台などをリース契約にする場合、購入する前提で借入申込をして、後からリース契約に切り替えると、そのリース契約した部分の借入金 額が認められなくなる可能性もあります。

 ⑦ 店舗の不動産契約書

物件が決まらないと、借入申込はそもそも出来ませんが、開業融資を申請する段階では、物件は『仮契約』の段階で大丈夫です。

不動産の正式な契約が終わっていたら、賃貸借契約書、仮契約の段階であれば、物件の立地、月額家賃、保証金などの情報が分る資料でも大丈夫です。

 

 ⑧ 運転免許証のコピー

自分の身分証明書です。運転免許証がない場合は、パスポートなどの顔写真が入った身分を証明できる書類でも大丈夫です。

 ⑨ 美容師免許、管理美容師の証明書

美容師免許の証明書です。開業当初からスタッフを雇用する予定の場合は、管理美容師の証明書も必要になります。

 ⑩ 自宅が賃貸住宅の場合は、自宅の賃貸契約書

今の生活環境を確認するために提出を求められることがあります。実家住まいの場合は、必要ありません。

 


開業融資の申込は、美容室の立地が見つかったらすぐ開始することが出来ます。

立地が決まったら、すぐに内装工事の建築会社、美容機材の購入を美容ディーラー等と打ち合わせを開始し、見積書の作成をお願いするのがスムーズです。

内装工事の会社、取引を考えている美容ディーラーを予め何社かの候補を考えておくと良いですね。