美容室開業 やってはいけない失敗事例

 

失敗事例【1】 「購入ではなく、機材はリースにすれば大丈夫」

 

お金が足らなければ、美容機材はリースにすれば良いじゃないですか?

この言葉で美容機材をリースで取得された方からの相談でした。

そもそもリース契約自体が問題ではないのですが、ご本人がリース契約することで発生する問題を、リース契約時に気付いていなかったことが問題のスタートでした。

ご相談の内容は、経営が大変でお金を借りるにはどうしたら良いか?という内容でした。

実は、開業当初した後に、金融機関から機材の領収書の確認を求められて、実は購入ではなくリース契約したことが発覚。

借入の申請の時には、リース契約ではなく、購入する前提で借入の申込をされていたようです。

でも、お金を借りた後に、金融機関に内緒にしてリース契約をしてしまったんですね。

なんで、こんな事になったかと言えば、内装工事の金額が、当初の見積りよりも大きくなってしまい、美容機材の予算が少なくなってしまった。

そこで、ディーラーさんに提案されたのがリース契約。

ディーラーさんも悪意があったわけではなく、借入の申込の内容に機材の購入が前提となっていることを把握していなかっただけ。

本人は知っていたわけですから、悪いのは本人になってしまいます。

運転資金の為に取っていたお金を金融機関に返済し、広告費がなくなってしまった事で、集客が上手く軌道に乗らず、借入金の返済、リース料の支払、お店の固定費の支払が重なってしまったというケースでした。

 

どんな対応していれば良かったのか?

 

短期対策としては、金融機関からの融資の返済に対して交渉できなかったか?が最初の一歩です。

購入すると計画していた機械をリース契約で取得した事自体が問題です。

この事実は変えられないのですが、リース契約で取得した機材の金額相当の額について、他の設備資金、又は運転資金として必要性が説明できれば、一括返済は免れた可能性があります。

本来は、借入の申込の通りに、内装工事の予算を抑えること、美容機材の予算に抑えること、開業当初の活動をしっかりとシミュレーションして、必要な運転資金を把握することが何よりも大切です。

経営ですから、当初の予算から違いが発生した時点でストップをかける必要があります。

 

具体的な対応

 

集客スケジュールと行動計画をまとめて、運転資金の融資交渉を行いました。

これまでの開業当初に作成していた経営計画を大幅に見直し、必要な告知方法、集客方法を実施しました。

結果として、運転資金を受けることで、短期的な問題は解決されました。