美容室の創業融資1000万円の決定を頂きました。

今回は名古屋市での美容室開業融資をサポートさせていただきました。日本政策金融公庫単独での融資で、面談から2日で融資決定を頂きました。

大型サロンからの独立

長年、大手の大型サロンに勤務し、独立する気持ちは抱いていなかった方。店長から各店舗のエリアマネージャーも経験され、さらに上の役職まで経験された方。徐々にマネージメントが主な役割となり、美容師としての仕事の頻度が少なるうちに、美容師としてお客様と関わりながら仕事がしたい、という気持ちが強くなり独立を決意されたそうです。

独立の際に言われたルール

退職を告げた後、退職の前に署名してほしいと1枚の紙を渡されました。様々な条件が書かれていましたが、その中で一番困ったのが、「今のお店から直線距離で10キロ以上離れていなければならない。」という条件。

既に出店する物件が決まっていた

創業融資を受けるためには、出店立地が既に決まっている必要があります。この方の場合は、お店に退職の意向を伝えるのが、融資が受けられることが決まってから報告をしたそうです。ご本人としては、以前から退職したい希望は伝えており、融資が決まり、出店できることが具体的に決まってからでも遅くはない、と考えていたようです。今回は、創業融資の決定を受けてから、退職に関する制限の書類を受け取った時に、初めて、この条件の存在を知ったことが問題となりました。出店予定の物件は、勤務していたお店から4キロ程度の場所。お店から通知された条件の10キロ以内であったことで問題となりました。

退職時に求められるルールは守らなければならないか

今回は、既に物件が決まった状態であったこと、物件が決まった後で条件を提示されたことで、提示された条件の中でどうしても避けられないこの条件だけ交渉して外してもらうことができました。もし、署名をした後であれば、ルールとしては尊重しなければならないものとなります。もちろん、職業選択の自由などの点から必ずしも守らなければならないものでないものもあります。ただ、退職することで勤務先とトラブルを起こすことはあまり望ましいものではないので、出来るだけ避けたいものです。

 

美容室の独立の前には、勤務先との退社があります。これまでの感謝もあると思います。退社して、次のステップに進むため、できるだけトラブルが起きない環境を準備することも大切なことかと思います。美容室の開業で不安なこと、お困りごとがあれば、いつでも「お問合せ」からお声かけください。