美容室の創業融資1300万円の決定を頂きました。
今回は岐阜市での美容室開業融資サポートをさせていただきました。日本政策金融公庫で1000万円、民間銀行で300万円の協調融資となります。当初は日本政策金融公庫からの融資1000万円の予定でしたが、後から民間銀行での融資を申請することになりました。
当初は1000万円の融資の予定でしたが、やっぱりお金が足らなくなってしまった。
自己資金200万円、融資1000万円の合計1200万円での融資の検討をしていました。当初は内装業者さんが事業計画をサポートしてもらっていたようで、内容を聞かせていただきました。美容機材の内、200万円ほどのシャンプー台がリース契約、内装工事のボイラーとエアコンもリース契約となっており、内装工事が1000万円の見積となっていました。シャンプー台と、ボイラー、エアコンをリース契約とすることで内装工事の費用分だけを融資で準備する計画となっていました。
リース契約にすればいいですよ。
この言葉は基本的にNGだと思った方がいいです。確かに、シャンプー台、エアコンなどはリース契約で購入することが出来ます。その分、最初に使うお金を減らすことが出来るので、内装工事に使える投資額が大きくなります。しかし、これはやってはいけません。
リース契約をお勧めしない理由。
美容室の経営が苦しくなるのは、オープン時にお金を使いすぎることではありません。もちろん、間接的には大きく影響しますが、経営が苦しくなる直接の理由は、毎月の支払が難しくなること、です。返済や家賃の支払い、従業員の給与の支払いが出来なくなった時に、お店は倒産します。これを避けるためにどうしたら良いかと言えば、毎月の支払を出来るだけ少なくすることです。リース契約にする、ということは、支払いを後回しにすることで、オープンした後の支払いが大きくなる、ということです。
借入も同じではないか?
借入も支払いを後回しにする、という点ではリース契約と同じです。違いは返済年数です。金融機関の融資では、シャンプー台やエアコンは基本的に設備投資として10年の返済を選択することが出来ます。リース契約は5年から6年で支払いをする契約となることが多いです。リースは「借入」と同じで、しかも、「借入」よりも返済年数が短い、つまり、毎月の支払が多くなる支払い方法であることを知ってください。しかも、リース手数料は融資金利よりも高いことが多いので、リース契約ではなく、融資を選択することが望ましいです。
リース契約を最初から提案してくる会社は要注意
リースにすればいいですよ、という提案はあくまで最終手段と考えてください。どうしても資金が足らない、これ以上の融資は難しそうだ。その時点で仕方なく、リース契約を選択してください。最後の手段として取っておいてください。最初からリース契約を前提に、内装工事の予算を考える会社は、オープンした後の資金繰りのことは考えてくれていない。考えていたとしても、この計画ならきっと大丈夫、という無責任な判断だと私は考えます。
美容室のオープンがゴールではない
美容室をオープンさせることがゴールではありません。目的は美容室開業を通じて、自分と家族、スタッフの将来を描けるような環境を作ること。開業後のお店の経営を成立させることを一番の目的として、美容室開業の準備をすることが大切です。
美容室開業のお困り事がありましたら、いつでも「お問い合わせ」からご連絡ください。