美容室2店舗目の出店融資2000万円の決定を頂きました。

今回は美容室の2店舗目融資のご支援をさせていただきました。この方は1店舗目をオープンされて2年経過、これから3年目に入るタイミングでの2店舗目の出店となりました。

創業融資とは何が違うのか?

創業融資は「経営の実績」ではなく、これまでの美容師としてのキャリア、自己資金の額でほぼ融資判断がされます。この2つしか判断できる要素がないためです。しかし、創業した後の融資は、どれだけ素晴らしい美容師キャリアがあったとしても、自己資金の額があったとしても、開業した後の「経営の実績」がなければ融資を受けることが難しくなります。この点が創業融資と、開業した後の融資では大きな違いがあります。

2店舗目出店のための融資はどんな準備が必要か。

創業融資を受けたばかりの時期は、基本的に融資を受けることは難しいです。どれだけ毎月の売上が高く、好調な経営状況でも、融資は難しいです。金融機関に対して、経営の状況を証明できる資料の提出が必要となり、この証明できる資料というのは個人事業であれば「確定申告書」で、法人であれば「決算書」となります。個人事業の場合ですと、この確定申告書に乗っている所得(利益)の大きさで融資をするかどうかを判断します。開業から1年しか経過していない、2年しか経過していない状況だと、まだ経営年数が少ないことと、借入残高が大きく残っている点で、多くの場合は融資が難しいと判断されます。

いつ2店舗目を出したいのか?を明確にして準備をする

2店舗目をいつ出すのか?これを明確にしておくと、行動がしやすいです。例えば、1店舗目の出店の段階から具体的に2店舗目を出したい、と考えているのであれば、1店舗目の出店資金も2店舗目の融資を見越したお金の使い方をする必要があります。2店舗目を出店したい、と言っている人が、1店舗目の出店のために大きな借入をして、大きな投資をする、というのはやりたいことと行動が矛盾しています。仮に、今回のように3年目に2店舗目を出したい、と考えているのであれば、1年目、2年目のお店の利益が特に大きくなるようなお金を使い方をすることが大切です。

お金は借りたいけど、節税したい。

2店舗目の融資が受けられない人の特徴は、決算書の数値が悪い人です。経営の状況が悪いわけではなくても、決算書の数値が悪い。これは納税を少なくするために必要以上の経費を使ってしまい、税金は少なくなっても、決算書の内容が悪くなってしまったことがほとんどです。経費をたくさん使えば利益が少なくなり、税金は少なくなりますが、融資を受けたいと考えている人にとっては望ましい選択肢ではありません。

出店することを決めたらそのための準備をする

2店舗目を出店することを決めたら、兎に角、お金が借りられる準備をすることが大切です。1店舗目の出店から2年、3年と年数の少ない段階から出店することを考えている場合は、オープン1年目はまだ良いですが、2年目、3年目は、意欲的に利益が出るようなお金の使い方をすることが大切です。融資を受けずに出店することは難しいため、節税よりも、融資を受けられる決算書を作ることを優先することが大切です。

 

開業前から2店舗目を出したいと考えている方は、1店舗目の出店の仕方も大切となります。開業でお困りこととがあれば、いつでも「お問い合わせ」からご相談ください。